MENU

第83回:夏の髪の乾燥と保湿ケア

夏といえば「汗」「皮脂」「湿気」というイメージがありますが、実は髪の毛は想像以上に乾燥しています。 紫外線や海水・プールの塩素、冷房による乾燥した空気——これらが重なり、髪の内部の水分が奪われてしまうのです。 夏の終わりに「パサつく」「まとまらない」「ツヤがない」と感じるのは、この乾燥が原因。 今回は、美容師の視点から「夏に起こる髪の乾燥の原因」と「本当に効果のある保湿ケア方法」を徹底解説します。

目次

① 夏に髪が乾燥する主な原因

夏の乾燥の原因は、冬とはまったく違います。 特にこの時期は「外的ダメージ」と「生活習慣」が大きく関係しています。

1. 紫外線によるキューティクル損傷

紫外線は、髪の「キューティクル」を破壊する最大の原因。 キューティクルが剥がれると、髪の内部の水分やタンパク質が逃げてしまい、パサつき・枝毛・切れ毛の原因になります。 特にカラーやパーマをしている髪はキューティクルが薄くなっているため、紫外線の影響を受けやすいのです。

2. 海水やプールの塩素

海水には塩分、プールには塩素が含まれており、どちらも髪の水分を奪います。 さらに、塩分や塩素が髪に残ると、紫外線と反応して酸化ダメージを引き起こすことも。 泳いだあとは必ずシャワーで洗い流し、すぐにトリートメントでケアしましょう。

3. 冷房による乾燥

室内の冷房は、実は冬の暖房よりも乾燥しやすいといわれています。 乾いた空気に長時間さらされることで、髪や頭皮から水分が蒸発。 頭皮のバリア機能も低下し、かゆみやフケの原因になることもあります。

4. 生活習慣の乱れ

夏はどうしても食欲が落ち、栄養バランスが偏りがち。 たんぱく質・ビタミン・ミネラルが不足すると、髪の潤いを守る「セラミド」や「CMC(細胞間脂質)」が減少し、乾燥しやすい髪質になります。

② 夏の乾燥髪を守る5つの保湿ケア習慣

1. 保湿成分入りのシャンプーに切り替える

夏場でも「さっぱりタイプ」ばかり使うと、髪が必要な油分まで奪われてしまいます。 おすすめはアミノ酸系シャンプーCMC・セラミド配合シャンプー。 優しく洗いながら潤いを守り、毛先までしっとりまとまる質感に導きます。 特に紫外線を多く浴びる方は、洗浄力よりも保湿力を優先するのがポイントです。

2. トリートメントの“放置時間”を意識

トリートメントをすぐ流してしまっていませんか? 髪の内部まで浸透させるには、3〜5分放置が理想です。 蒸しタオルで包むと浸透力がさらにアップ。 時間をかけるだけで仕上がりのツヤ感が大きく変わります。

3. アウトバストリートメントで水分キープ

お風呂上がりの濡れ髪は、キューティクルが開いたままの状態。 ここで何もせず放置すると、内部の水分がどんどん蒸発してしまいます。 タオルドライ後、すぐにアウトバストリートメントをなじませることで、潤いを閉じ込めることができます。 オイルタイプはツヤ重視、ミルクタイプは保湿重視で選ぶと◎。

4. 冷風ドライヤーで仕上げ

ドライヤーの熱も乾燥の原因になります。 8割ほど乾いたら冷風に切り替え、キューティクルを引き締めて仕上げましょう。 仕上げに冷風をあてるだけで、髪に自然なツヤとハリが戻ります。 熱+冷の使い分けが、夏の美髪を守るコツです。

5. 週1〜2回の集中ケアを取り入れる

週末など時間のある日に、集中補修トリートメントを取り入れましょう。 紫外線や海水で傷んだ髪には、内部補修成分(ケラチン・コラーゲン・CMC)配合のものがおすすめ。 「髪がゴワつく」「手触りが悪い」と感じたときは、サロンでの超音波トリートメント髪質改善ケアも効果的です。

③ 乾燥を防ぐ生活習慣のポイント

髪の潤いは、外側のケアだけでなく、体の内側からも守る必要があります。 次のポイントを意識するだけでも、髪質改善につながります。

  • 睡眠時間をしっかり確保する: 髪の成長ホルモンは夜10時〜2時に多く分泌されます。
  • 水分補給を意識する: 1日1.5〜2リットルの水を目安に、内側から潤い補給。
  • たんぱく質とビタミンB群を摂る: 魚・卵・ナッツ・海藻類は髪の保湿力を高めます。
  • エアコンの風を直接当てない: 寝室では加湿器を併用すると◎。

④ 美容師からのアドバイス

「夏の髪の乾燥は、秋以降の抜け毛や広がりの原因にもつながります。 髪は一度ダメージを受けると、自力で修復することはできません。 だからこそ、早めのケアが何より大切です。 おうちケアに加えて、サロンでの集中補修トリートメント髪質改善メニューを定期的に行うことで、 ダメージを“蓄積させない髪”を育てることができます。」

vanfamily四ツ居店では、お客様一人ひとりの髪質と季節のダメージに合わせた 保湿&補修トリートメントメニューを多数ご用意しています。 紫外線ダメージ・乾燥・パサつきなど、夏のトラブルに合わせて最適なケアをご提案します。 髪のコンディションが気になる方は、ぜひお気軽にご相談ください。

夏の乾燥対策は、今のひと手間が秋の美髪を左右します。 正しい知識とケアで、暑い季節もツヤと潤いを保ちましょう。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

目次