
毎日のヘアケアに欠かせないドライヤー。実は乾かし方ひとつで、髪の仕上がりや健康状態が大きく変わることをご存じでしょうか?「自然乾燥は髪に良さそう」と思う方もいますが、実は逆効果。正しい使い方を知ることで、ツヤ・まとまり・ダメージ軽減が叶います。今回は、美容師が実践するドライヤーの基本と応用を詳しく解説します。
1. ドライヤーを使うべき理由
- 雑菌の繁殖を防ぐ:濡れた髪は頭皮環境が悪化しやすく、フケやかゆみの原因に。
- キューティクルを守る:自然乾燥だと髪表面が長時間開いたままになり、パサつきや枝毛につながります。
- 寝ぐせ予防:湿ったまま寝ると摩擦で髪が絡み、翌朝のスタイリングが大変に。
つまり「濡れた髪はすぐ乾かす」が、美しい髪を保つ第一歩です。
2. 正しいドライヤーのステップ
- タオルドライで水分をしっかり吸収
ゴシゴシこすらず、タオルで髪をポンポンと押さえるように水分を取ります。ここで水分を約70%落としておくと、ドライヤーの時間を短縮でき、熱ダメージも軽減。 - ドライヤーは20cm以上離す
近すぎると髪の水分を奪いすぎてパサつきの原因に。20cm〜30cmを目安に、風を均等に当てましょう。 - 根元から乾かす
毛先ばかり乾かすと乾燥が進んでしまいます。まず頭皮と根元から乾かすことで、ボリューム感が自然に出て、毛先の乾かしすぎも防げます。 - 手ぐしで整えながら乾かす
ブラシよりも手ぐしで優しく髪を整えながら風を送ると、まとまりが出やすくなります。 - 最後は冷風で仕上げる
冷風をあてることでキューティクルが引き締まり、ツヤが増し、スタイルの持ちも良くなります。

3. 髪質別のドライヤー活用ポイント
- 直毛・細毛:ボリュームが出にくいため、根元を立ち上げるように風を下からあてる。
- くせ毛・広がりやすい髪:上から風をあててキューティクルを整えるように乾かすとまとまりやすい。
- ダメージ毛:高温を避け、温風と冷風を交互に使うのが効果的。
4. ドライヤー選びのチェックポイント
髪を美しく乾かすには、道具選びも重要です。以下を意識すると◎。
- 風量の強さ:1.3㎥/分以上のパワーがあると、早く乾きダメージも少ない。
- 温度調整機能:高温になりすぎない設計のものがおすすめ。
- マイナスイオン機能:静電気を抑えてツヤ感を高める効果あり。

5. よくあるNG習慣
- ドライヤーを近づけすぎて高温で乾かす
- 毛先から乾かして根元が半乾きのまま放置
- 濡れたまま寝てしまう
これらはすべて髪のダメージを進行させる原因となりますので要注意です。
6. まとめ
ドライヤーはただ髪を乾かす道具ではなく、髪の健康を守り、美しさを引き出すための必需品です。
「タオルドライ → 根元から → 適切な距離 → 冷風仕上げ」という流れを習慣にするだけで、驚くほど仕上がりが変わります。毎日のちょっとした意識で、ツヤとまとまりのある髪を育てていきましょう。