【第48回】正しいドライヤーの使い方

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毎日のヘアケアに欠かせないドライヤー。実は乾かし方ひとつで、髪の仕上がりや健康状態が大きく変わることをご存じでしょうか?「自然乾燥は髪に良さそう」と思う方もいますが、実は逆効果。正しい使い方を知ることで、ツヤ・まとまり・ダメージ軽減が叶います。今回は、美容師が実践するドライヤーの基本と応用を詳しく解説します。

1. ドライヤーを使うべき理由

  • 雑菌の繁殖を防ぐ:濡れた髪は頭皮環境が悪化しやすく、フケやかゆみの原因に。
  • キューティクルを守る:自然乾燥だと髪表面が長時間開いたままになり、パサつきや枝毛につながります。
  • 寝ぐせ予防:湿ったまま寝ると摩擦で髪が絡み、翌朝のスタイリングが大変に。

つまり「濡れた髪はすぐ乾かす」が、美しい髪を保つ第一歩です。

2. 正しいドライヤーのステップ

  1. タオルドライで水分をしっかり吸収
    ゴシゴシこすらず、タオルで髪をポンポンと押さえるように水分を取ります。ここで水分を約70%落としておくと、ドライヤーの時間を短縮でき、熱ダメージも軽減。
  2. ドライヤーは20cm以上離す
    近すぎると髪の水分を奪いすぎてパサつきの原因に。20cm〜30cmを目安に、風を均等に当てましょう。
  3. 根元から乾かす
    毛先ばかり乾かすと乾燥が進んでしまいます。まず頭皮と根元から乾かすことで、ボリューム感が自然に出て、毛先の乾かしすぎも防げます。
  4. 手ぐしで整えながら乾かす
    ブラシよりも手ぐしで優しく髪を整えながら風を送ると、まとまりが出やすくなります。
  5. 最後は冷風で仕上げる
    冷風をあてることでキューティクルが引き締まり、ツヤが増し、スタイルの持ちも良くなります。

3. 髪質別のドライヤー活用ポイント

  • 直毛・細毛:ボリュームが出にくいため、根元を立ち上げるように風を下からあてる。
  • くせ毛・広がりやすい髪:上から風をあててキューティクルを整えるように乾かすとまとまりやすい。
  • ダメージ毛:高温を避け、温風と冷風を交互に使うのが効果的。

4. ドライヤー選びのチェックポイント

髪を美しく乾かすには、道具選びも重要です。以下を意識すると◎。

  • 風量の強さ:1.3㎥/分以上のパワーがあると、早く乾きダメージも少ない。
  • 温度調整機能:高温になりすぎない設計のものがおすすめ。
  • マイナスイオン機能:静電気を抑えてツヤ感を高める効果あり。

5. よくあるNG習慣

  • ドライヤーを近づけすぎて高温で乾かす
  • 毛先から乾かして根元が半乾きのまま放置
  • 濡れたまま寝てしまう

これらはすべて髪のダメージを進行させる原因となりますので要注意です。

6. まとめ

ドライヤーはただ髪を乾かす道具ではなく、髪の健康を守り、美しさを引き出すための必需品です。
「タオルドライ → 根元から → 適切な距離 → 冷風仕上げ」という流れを習慣にするだけで、驚くほど仕上がりが変わります。毎日のちょっとした意識で、ツヤとまとまりのある髪を育てていきましょう。

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