
シャンプーの後に使うアイテムといえば、リンス・コンディショナー・トリートメント。美容室でも日常の会話でよく登場しますが、「正直、違いがよくわからない」という声も多いです。
今回は、それぞれの役割や特徴、正しい使い分け方を美容師目線でわかりやすくお伝えします。
1. リンスとは?
リンスは、髪の表面に薄い油膜を作って指通りを良くし、静電気や絡まりを防ぐためのものです。
髪の外側だけをコーティングするので、内部補修は行いません。昭和~平成初期にかけて主流でしたが、現在はコンディショナーやトリートメントに置き換わってきています。
- 目的:髪表面の滑らかさを出す
- 作用範囲:髪の外側
- おすすめ:髪が健康で、絡まりやすさだけを改善したい方

2. コンディショナーとは?
コンディショナーは、リンスの機能に加え、髪の内部に少し浸透して軽い補修効果もあります。
髪をしなやかに整えつつ、表面のコーティングも行うオールラウンダーです。
- 目的:髪の内部と外側のバランスケア
- 作用範囲:髪の表面+浅い内部層
- おすすめ:日常的なケアに

3. トリートメントとは?
トリートメントは、髪の深い部分まで栄養成分を届けて補修するアイテムです。
内部に浸透する成分が多く、ダメージ毛やパサつきが気になる方に必須。種類によっては週1〜2回の集中ケアとして使うタイプもあります。
- 目的:髪の深部補修・保湿
- 作用範囲:髪の内部中心
- おすすめ:カラーやパーマで傷んだ髪、乾燥毛

4. 正しい使い分け方
- 毎日のケアにはコンディショナーをベースに。
- ダメージがある日はトリートメントに切り替える。
- リンスは軽い仕上がりを求めるときに。
また、トリートメント → コンディショナーの順で使うと、補修とコーティングの両立ができます。
5. 美容師からのアドバイス
「毎日トリートメントは重すぎる」「リンスだけでは補修不足」など、髪質やライフスタイルによって選び方は変わります。
特にカラーやパーマをしている方は、内部補修(トリートメント)+表面保護(コンディショナー)を意識しましょう。
髪の状態に合わせて使い分けることで、無駄なく効果的にケアできます。正しい選択で、美しい髪をキープしましょう。